乳頭縮小術

乳頭縮小術は大きい乳頭を小さくする手術です。
生まれつきや、授乳等によって乳頭が大きくなってしまう場合があります。
大きさだけであれば機能的に問題は少ないのですが、
コンプレックスに感じる方も増えています。

「生まれつきの大きさなのに、授乳経験があると勘違いされる」
「乳首が大きく、性体験が多いと勘違いされる」
「乳首が垂れ下がって見え、温泉などで人目を引いてしまう」
「薄着で浮き出たりしないか心配」
「いざという時に彼に引かれないか心配」

様々なお悩みで手術を決断される患者様がいらっしゃいます。

手術方法

授乳に影響する乳管を温存する場合と、温存しない場合があります。乳管や神経をなるべく切除しないのが乳管温存法です。ケーキカットの様に切除すると乳頭の直径がを小さくできます。根本のところで皮だけを切除すると高さを変える事ができます。確かにもともと乳頭のサイズがさほど大きくない軽症の患者様が、少ない変化を希望される場合にはどちらかの乳管温存法だけでも対応可能です。

残念ながら乳頭が付け根よりもどんど大きくサクランボの様になっていたり、垂れ下がっているような重症の患者様はそうは行きません。重症の患者様はお悩みも深く、大きな変化を希望されます。皆様少なくとも平均的なサイズへの変化を希望されますし、「せっかくなら平均よりも小くしたい」という希望も非常に多いです。実際に、乳管温存法の片方のみで対応できる事はかなり少なく、2つの方法を組み合わせたり、乳管の温存を諦める事も少なくありません。

乳管温存法は授乳に影響が無い?

乳管温存法は乳管や神経を切除しないので授乳や感覚に全く影響が無いと仰るクリニックもあるようですが、間違っています。確かに影響がずっと残ってしまう頻度は非常に少ないです。僕の担当させていただいた患者様でも幸い問題になったことはありません。ただ、温存法であっても乳管や神経を少しは傷つけますし、授乳に関しては例え何の手術を受けていなくても、生まれつき授乳が出来ない方もいらっいます。過度な心配は不要ですが、全く影響が無いと言うのも問題がありそうです。

乳管は温存すべきか?

乳管を温存するのは将来授乳の可能性があるからです。しかし授乳をするべきなのかは慎重に検討されてはいかがでしょうか?授乳によって乳頭や乳輪が大きくなる事が多いです。手術まで検討されている患者様がまた乳頭が大きくなりそうな事はできるだけ避けられても良いのでは?と個人的に思います。もちろん、母乳育児のメリットもありますので、再発の場合の再手術を頭に入れておいて頂くか、授乳が完全に終わってからの手術のほうが良いかもしれません。

いずれにしても、乳管を温存すればするほど手術の効果は少なくなってしまいます。

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